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今回ご依頼いただいたのは、MacBook Pro 16インチ(2021/A2485)の電源が突然入らなくなった・焦げ臭いにおいがしたという症状でした。原因はロジックボード上のコンデンサ(C9233・33μF 16V)のショートで、部品交換と周辺回路の確認を行い、データそのままの状態で復旧しました。
「電源が入らない」「充電しても無反応」「焦げ臭いにおいがした」という症状が出ると、「もうMacが壊れたのか」「データは取り出せないのか」と焦りますよね。しかし、原因によってはデータを消さずに修理できる可能性があります。
MacBook Pro A2485で電源が入らない・起動しない・充電しても無反応という症状が出た場合、ロジックボード上の小さなコンデンサやICが原因になっているケースがあります。Apple Storeではロジックボード交換になるケースでも、部品単位の修理で復旧できることがあります。

今回の機種はMacBook Pro 16インチ(2021年モデル/モデル番号:A2485)です。Apple Siliconを搭載した第1世代のMacBook Proで、M1 ProまたはM1 Maxチップを搭載した高性能モデルです。
電源が全く入らなくなったというものでした。充電器を接続しても何の反応もなく、電源ボタンを押してもファンの音一つ聞こえない、完全に無反応の状態でした。また、症状が発生した際に焦げ臭いにおいがしたとのことで、これが今回の診断における重要な手がかりになりました。
特定の操作のきっかけはなく、突然症状が発生したとのことでした。前日まで通常通り使用できていたMacBookが、ある日電源を押しても反応しなくなったというケースです。
他店や Apple Store への相談はされておらず、データを残したまま修理できる当店「MacLogicRepair」を探してご連絡いただきました。

まず分解して内部を確認します。ロジックボードに目立った液体の侵入や焦げ痕がないかを確認したのち、電源ラインの導通チェックを行いました。その結果、電源ライン上にショートが発生していることを確認。ショート箇所を特定するため、ロジックボード上のコンデンサを一つずつ確認していきました。
ロジックボードを詳しく確認した結果、コンデンサ「C9233」(33μF 16V)がショートしていることが判明しました。このコンデンサが電源ラインを短絡させていたことで、MacBook全体へ電力が届かなくなっていました。

コンデンサとは、電源ラインの電圧を安定させるための電子部品です。MacBookのロジックボードには数百個ものコンデンサが実装されており、各電源ラインに安定した電力を供給する役割を担っています。このC9233がショート(内部で短絡)すると、電源ラインに異常な電流が流れ続け、MacBook全体への電力供給が遮断されます。その結果、電源ボタンを押しても一切反応しない状態になります。
また、焦げ臭いにおいはコンデンサがショートした際に過熱・発熱したことが原因です。この症状がある場合、放置すると周辺回路へのダメージが拡大する可能性があるため、早めの対処が重要です。
Apple Store や一般の修理店では、ロジックボード上の部品を単体で修理しないため、こうした症状ではロジックボード全体の交換が提案されることがほとんどです。当店では基板レベルのマイクロソルダリング修理を専門としているため、故障した部品だけを交換できます。詳しくは→Macのロジックボード「交換」と「修理」の違い
不良コンデンサ C9233 を取り外し、新品コンデンサへ交換し、周辺回路に二次的な異常がないかを確認しながら修理を進めました。ロジックボードを丸ごと交換するのではなく、故障した部品のみを交換することでデータを保持したまま復旧しています。

※プライバシー保護のため、画像の一部を加工しております。
ストレージには一切手を加えていないため、保存していたファイル・設定・アプリはそのままの状態で返却しました。また、Apple Store でロジックボード交換を選択した場合はSSDも交換になりデータが消えますが、今回のような部品単位の修理ではその心配がありません。
MacBook Pro A2485の「電源が入らない・焦げ臭いにおいがした」という症状でも、必ずしも買い替えとは限りません。今回のように、原因がロジックボード上の小型コンデンサのショートであれば、部品交換で改善できるケースがあります。
このような場合は、ロジックボード修理によって復旧できる可能性があります。今回の修理費用は45,000円、お預かりから返却まで3日でした。
参考:A2485 電源が入らない・別の修理事例はこちら / MacBookの電源がつかない時に試せる14個の方法
A. まず別の充電ケーブルやポートで試してみてください。それでも反応がなく、焦げ臭いにおいが伴う場合は充電をやめて当店にご相談ください。コンデンサショートなどのハードウェア故障が原因の場合、自己対処での解決は困難です。
A. 当店では基板レベルの診断を行い、故障した部品だけを交換できるケースが多くあります。ロジックボード交換ではなく部品修理で対応できる可能性がありますので、まずは無料診断をお試しください。断言はできませんが、今回のような事例では45,000円で復旧しています。
A. コンデンサ交換などのロジックボード修理では、ストレージ(SSD)への作業は行いません。データは基本的にそのまま保持されます。ただし、修理前から何らかの原因でデータが破損していた場合はその限りではありません。
A. はい、全国郵送での修理依頼に対応しています。お問い合わせ後に梱包・発送方法をご案内します。
A. 診断は無料で承っています。診断の結果、修理が困難な場合や費用がご予算に合わない場合は、作業費なしでお返しします。
「電源が入らない」「起動しない」という症状は、分解して診断しないと原因を断定できません。コンデンサのショートのほか、USB-Cコントローラの故障・電源管理ICの不具合・充電回路の異常など、外見からは区別のつかない複数の原因が考えられます。
ただし、過去の修理事例から症状ごとの傾向や復旧の可能性を事前にご案内することは可能です。「この症状なら基板修理の可能性があるか」「データを残せる見込みがあるか」といったご相談には、できるだけ正直ベースでお答えしています。
他店で断られたMacでも、修理できるケースはあります。
データを消したくない方、まずは機種名と症状をあわせてご相談ください。修理可能かどうかご案内いたします。
Macの修理は10年以上、累計5,000件以上のMac製品を修理してきていますので、多くの故障に対応が可能です。特に得意なのは、ロジックボードの修理です。ロジックボードは交換ではなく修理にすることでデータをそのまま残すことが可能です。
お客様の思い入れを大切にしたいという思いで、ロジックボード修理を行っています。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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