MacBookが充電できない・ランプがつかない原因と対処法12選

「MacBookに電源アダプタをつないでも、ランプがつかない」
「充電されているのか分からず、残量が増えない」

充電できない状態が続くと、作業の途中で電源が落ちてしまいます。原因は、コンセントやケーブルのように手元で確かめられるものから、バッテリーや基板(ロジックボード)の故障まで幅があります。

本記事では、ランプと充電の状態から原因を切り分ける早見表と、試す順番に並べた12の対処法を解説します。ケーブルやアダプタを替えても充電できない時に、修理の現場で多い原因もご紹介します。修理費用の目安とデータの扱いは、この記事を書いているMac修理専門店MacLogicRepair(以下、当店)の立場からまとめました。

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目次

MacBookが充電できない・ランプがつかない原因は?ランプの状態から切り分ける

MacBookにMagSafe充電コネクタを差し込み、コネクタのランプがオレンジ色に光っている様子

ランプの状態と、画面で充電されているかどうかを組み合わせると、原因がケーブル・アダプタ側にあるのか、MacBook本体にあるのか見当がつきます。まずは早見表で、いまの状態に近い行を探してください。お使いのMacの充電端子(MagSafe・MagSafe 3・USB-C)がどれかは、早見表の次の「電源アダプタのランプの意味」の表で確認できます。

ランプと充電の状態別の原因早見表

ランプの状態充電の状態考えられる原因まず試すこと
つかない充電されないコンセント・電源プラグ・ケーブル・アダプタの不具合、本体の充電回路の故障①別のコンセントに差す
⑥ケーブルとアダプタを替える
つかない充電はされているアダプタ側の故障など(修理の現場ではまれ)⑥ケーブルとアダプタを替える
・よくある質問「ランプがつかないのに充電できているのは故障ですか?」を読む
オレンジのまま緑にならない残量が増えない、または80%前後で止まる充電の保留(バッテリー充電の最適化)、バッテリー・基板の不具合⑩「充電停止中」などの表示を確認する
オレンジの点滅を繰り返す(MagSafe 3)充電されないコネクタやポートの汚れ、ケーブル・アダプタの不具合④コネクタとポートの汚れを取る
⑧再起動する
緑に点灯している残量が増えない・すぐ減るバッテリーの劣化、残量表示の不具合・「バッテリーの状態」を確認する
ランプがない(USB-Cで充電するモデル)画面の表示で確認するUSB-Cで充電するモデルには、もともとランプがない・画面で充電を確かめる

※丸数字は、このあとの「MacBookが充電できない時の対処法12選」で説明している対処法の番号です。

電源アダプタのランプの意味(MagSafe:オレンジ=充電中・緑=充電完了/USB-C充電のモデル:ランプ無し)

ランプの場所と色の意味は、充電に使う端子の種類によって違います。Appleの案内をもとに整理すると、次のとおりです。

端子の種類ランプの場所色の意味
MagSafe・MagSafe 2(以前のモデル)電源アダプタのコネクタつないだ直後はしばらく緑。その後、オレンジ=充電中、緑=充電完了
MagSafe 3(MacBook Pro 2021年以降のモデル、MacBook Air 2022年以降のモデル。13インチのMacBook Pro(M2・2022年)は除く)MagSafe 3のコネクタオレンジ=充電中または充電の保留中、緑=充電完了。オレンジの点滅を繰り返すのは充電に問題がある可能性
USB-C(MacBook Pro 2016〜2020年のモデルと13インチのM2モデル、MacBook Air 2018〜2021年のモデルなど)なし画面のバッテリー表示で確認する

MagSafe 3のモデルは、USB-Cポートからも充電できます。USB-Cケーブルで充電しているときはランプが光らないため、ランプがつかないこと自体は故障ではありません。

また、オレンジのランプは「充電中」だけでなく「充電の保留中」も表します。オレンジのまま緑にならなくても、すぐに故障とは限りません。確かめ方は対処法⑩で説明しています。

ケーブル・アダプタが原因の場合と、本体が原因の場合の見分け方

別のケーブルとアダプタで試すと見分けられます

原因がどちらにあるかは、別のケーブルとアダプタにつなぎ替えると見当がつきます。

  • 別のケーブル・アダプタなら充電できる → ケーブルかアダプタの不具合
  • ケーブルとアダプタを両方替えても、同じ症状が出る → MacBook本体の可能性が高い
  • 同じケーブル・アダプタで、別のMacBookは充電できる → MacBook本体の可能性が高い

つなぎ替えるのは、Mac付属の純正品か、同じワット数以上のものを選んでください。ワット数(W)は、アダプタ本体に印字されたラベルで確認できます。ワット数が足りない充電器では、本体が正常でも充電されないことがあります。

本体側で考えられる原因

ケーブルとアダプタに問題がない場合、MacBook本体では次の4つが考えられます。

  • バッテリーの劣化・膨張:充電式のバッテリーは使うほど劣化し、持ちが悪くなっていきます。膨張は、劣化が進めばどのモデルでも起こりえます
  • 充電ポートの汚れ・破損:MagSafeポートやUSB-Cポートにほこりや異物が入ると、接触が悪くなります
  • 基板の充電回路の故障:充電を管理する回路の部品が壊れると、バッテリーが正常でも充電されません
  • 水濡れ:こぼした量が少なくても、基板の充電回路が腐食していることがあります

充電ポートや基板の充電回路が原因の症状は、基板の修理で、データを残したまま直せることがあります。修理の内容は「Macロジックボード修理のページ」で紹介しています。

充電ランプがないMacBook(USB-C充電のモデル)で充電できているか確認する方法

電源ケーブルをつないだMacBookの画面に、充電状況(98% 充電済み)が表示されている様子

USB-Cで充電するモデルは、ケーブルにもアダプタにもランプがありません。充電できているかは、画面のバッテリー表示で確かめます。

メニューバーのバッテリーアイコンと「電源」の表示で確認する

画面右上のメニューバーにあるバッテリーアイコンから、「バッテリーの状況」メニューを開きます。

  1. メニューバーのバッテリーアイコンをクリックする(アイコンが見当たらない場合は、メニューバーに表示する設定があります)
  2. バッテリーの残量(%)と、現在の電源が電源アダプタになっているかを確認する
  3. 電源アダプタにつないでいるときは、フル充電までの時間か、フル充電済みであることが表示される(表示されるまで数分かかることがあります)

「充電保留中」「低速充電」などの表示が出ている場合は、充電が止まっている理由があります。表示ごとの意味は対処法⑩で説明しています。

「バッテリーの状態」で劣化・修理推奨の表示を確認する

  1. アップルメニューから「システム設定」を開く
  2. サイドバーの「バッテリー」をクリックする(下にスクロールが必要な場合があります)
  3. 「バッテリーの状態」の表示を確認する

表示は「正常」か「修理サービス推奨」のどちらかです。「修理サービス推奨」は、バッテリーは動いているものの、充電できる量が新品の時より減っている状態を表します。バッテリー交換を考える目安になります。

0%まで使い切ったあとは、充電が始まるまで時間がかかることがある

つないですぐに反応がなくても、20分ほど待ってから判断します

Appleによると、長く保管していたMacは、取り出した直後にバッテリーの残量が低くなっていることがあります。使えるようになるまで、電源アダプタで20分ほど充電が必要な場合もあるとされています。

つないですぐに画面がつかなくても、しばらくつないだままにしてください。20分以上待っても、ランプにも画面にも変化がない場合は、次の章の対処法に進みます。

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MacBookが充電できない時の対処法12選【試す順番・機種別】

対処法は、コンセントやケーブルのように手元で確かめられる外側から順に並べています。上から試し、充電できた時点で止めて構いません。手順の多くは、Appleのサポート記事(「Macのバッテリーを充電できない場合」など)の案内に沿っています。

12の対処法を試す順番と機種対応の一覧

順番対処法MagSafe機USB-C機目安の時間
①別のコンセントに差す◯◯1分
②30秒以上おいて差し直す◯◯1〜2分
③電源プラグと延長ケーブルを確認する◯◯1分
④コネクタとポートの汚れを取る◯◯数分
⑤別のUSB-Cポートに差す—◯1分
⑥ケーブルとアダプタを替える◯◯数分
⑦冷ましてから充電する◯◯本体が冷えるまで
⑧再起動する◯◯数分
⑨macOSをアップデートする◯◯更新の内容による
⑩「充電停止中」などの表示を確認する◯◯1分
⑪SMCをリセットするIntelのみIntelのみ数分
⑫Apple Diagnosticsで診断する◯◯数分

MagSafe 3のモデルをUSB-Cケーブルで充電している場合は、「USB-C機」の列を見てください。

①別のコンセントに差す(冷蔵庫・安全抵抗付きライトと同じ回路を避ける)【全機種】

まず、コンセントに電気が来ているかを確かめます。照明など、正しく動くと分かっている機器をそのコンセントにつなげば確認できます。

同じ電源回路に冷蔵庫や安全抵抗付きライト(安定器のついた照明)がつながっていると、電源に乗る電気的な雑音(回線ノイズ)が生じることがあります。アダプタはこの回線ノイズを検知すると止まるため、別の部屋のコンセントに差して充電できれば、コンセント側が原因です。

②アダプタをコンセントから外し、30秒待ってから差し直す【全機種】

電源アダプタには、コンセントからの回線ノイズを検知すると自動で止まる保護機能があります。いったんコンセントから抜き、30秒〜1分ほど待ってから差し直すと、充電が始まることがあります。

差し直すと充電されるのに、同じことが何度も起きる場合は、対処法①のとおり別の電源回路のコンセントを使ってください。

③電源プラグ(ダックヘッド)と延長ケーブルの取り付けを確認する【全機種】

Apple純正の電源アダプタは、コンセントに差す電源プラグ(ダックヘッドと呼ばれる部品)を取り外せます。プラグが奥まではまっているか、一度外して付け直してください。

別のApple製の電源プラグや、Apple純正の延長ケーブル(別売り)に替えて充電できれば、元のプラグかケーブルの不具合です。その部品は以後使わないようにします。

④MagSafeコネクタと充電ポートの汚れ・異物を取り除く【全機種】

ポートやコネクタにほこりや異物があると、接触が悪くなって充電されません。ケーブルを外してから、乾いた柔らかい布でポートとコネクタを拭きます。USB-Cポートの中は、エアダスターで吹いてきれいにします。

MagSafeのポートは磁石になっているため、小さな金属片がつきやすくなっています。奥に異物が見えても、とがったもので取ろうとしないでください。端子を傷めると修理が必要になります。

⑤別のUSB-Cポートに差す・ケーブルの向きを変える【USB-C機】

USB-Cで充電するモデルは、どのUSB-Cポートからでも充電できます。ポートが2つ以上ある場合は別のポートに差し替え、ケーブルの上下の向きも変えて試します。

特定のポートでだけ充電できない場合は、そのポートか、ポートにつながる基板の部品の不具合が考えられます。

⑥ケーブルとアダプタを別のもの(純正・同じワット数以上)に替える【全機種】

USB-Cケーブルの中には、データの転送専用で充電に使えないものがあります。替えるときは、充電に対応したケーブルを選んでください。ケーブルを揺すったり曲げたりしないと充電されない場合は、そのケーブルの使用をやめます。

アダプタの目安は、Mac付属のものと同じか、それ以上のワット数です。ワット数は、アダプタ本体のラベルに「W」の数字で書かれています。ワット数が低いと、Macを動かす電力は足りても、バッテリーまで充電されないことがあります。他社製のアダプタを使う場合は、USB PD(USB Power Delivery)に対応していることが条件です。

⑦本体が熱い時はシステム終了して冷ましてから充電する【全機種】

Appleが示す、MacBookを使う周りの温度の目安は10〜35℃です。毛布の上など熱のこもる場所では、過熱を防ぐためにアダプタが止まることがあります。バッテリーが熱くなりすぎると、充電が80%で止まる場合もあります。

本体が熱いと感じたら、システム終了して、涼しく風通しのよい場所で冷ましてからつなぎ直してください。アダプタ自体が熱い場合も、コンセントから抜いて冷ましてから扱います。

⑧再起動する【全機種】

アップルメニューから「再起動」を選んでください。Appleシリコン搭載のMacBookなら、この再起動で、電源管理を受け持つSMCのリセットも自動で済みます。

画面が固まって再起動できない場合は、電源ボタンを10秒ほど押し続けて電源を切ります。数秒待ってから入れ直してください(Touch ID搭載のモデルは、Touch IDボタンが電源ボタンです)。

⑨macOSをアップデートする【全機種】

ソフトウェアやファームウェアのアップデートで、Macと電源アダプタのやり取りが改善されることがあります。「システム設定」の「一般」から「ソフトウェアアップデート」を開き、更新があれば適用してください。

アップデートの途中で電源が切れると、別の不具合の原因になります。バッテリーの残量に余裕があるときに行ってください。

⑩「充電停止中」「バッテリー充電の最適化」の表示を確認する【全機種】

つないでいるのに残量が増えない場合は、メニューバーのバッテリーアイコンを開いて表示を見ます。充電が止まっているときの表示には、「充電停止中」のほかにも次のような種類があります。どれも、Macが意図して充電を止めている状態です。

  • 「充電保留中」:「バッテリー充電の最適化」が有効で、80%前後で充電を止めて待っている状態です。急ぐときは、同じメニューの「今すぐフル充電」を選びます
  • 「上限[%]まで充電されました」:「バッテリー」設定で充電の上限を決めている状態です。こちらも「今すぐフル充電」で100%まで充電できます
  • 「バッテリーは充電停止中」:理由は2通りあります。1つはバッテリーを守るための一時停止で、残量が93%以下になると自動で再開します。もう1つはアダプタのワット数が足りない、またはMacに高い負荷がかかっている場合で、この場合は対処法⑥でアダプタを見直します
  • 「低速充電」:アダプタの給電量(ワット数)が足りず、充電が遅い状態です(macOS Tahoe 26.4以降)

これらの表示がなく、残量も増えない場合は、⑪・⑫に進んでください。「充電停止中」の詳しい対処は、対処法⑫のあとで紹介している関連記事「Macbookのバッテリーが『充電停止中』になったときの解決策12選」をご覧ください。

⑪SMCをリセットする【Intelのみ】(Appleシリコンはシステム終了して30秒待つ)

SMC(システム管理コントローラ)は、Macの電源管理を受け持つ部分で、バッテリーと充電もその管理の対象です。IntelプロセッサのMacBookでは、SMCをリセットすると充電の不具合が直ることがあります。

AppleシリコンかIntelかを見分けるには、アップルメニューの「このMacについて」を開きます。「チップ」と表示されればAppleシリコン、「プロセッサ」と表示されればIntelです。T2チップの有無は、Appleのサポート記事「MacにApple T2セキュリティチップが搭載されているか調べる」で確認できます。

Apple T2セキュリティチップを搭載したモデル

  1. Macをシステム終了する
  2. 内蔵キーボードの「control」(左側)・「option」(左側)・「shift」(右側)の3つを7秒押し続ける
  3. 3つのキーを押したまま電源ボタンも押し、4つすべてをさらに7秒押し続けてから指を放す
  4. 数秒待ってから、電源ボタンを押して電源を入れる

T2チップを搭載していないモデル

  1. Macをシステム終了する
  2. 内蔵キーボードの「shift」・「control」・「option」(いずれも左側)と電源ボタンを、4つ同時に10秒押し続ける
  3. すべてのキーから指を放し、電源ボタンを押して電源を入れる

Appleシリコン搭載のMacBookには、この操作はありません。SMCは⑧の再起動でリセットされています。それでも充電されない場合は、システム終了してディスプレイを閉じ、30秒待ってから開いて、もう一度充電してください。

⑫Apple Diagnosticsでハードウェアを診断する【全機種】

Apple Diagnosticsは、Macに内蔵された診断の機能です。問題が起きている部品の見当をつけられます。始める前に、キーボード・マウス・電源アダプタ以外の外付け機器を外しておきます。

Appleシリコン搭載のモデル

  1. 電源ボタン(Touch ID)を長押しし、「オプション」と表示されたら指を放す
  2. 続けて、キーボードの「command(⌘)」と「D」を同時に押し、Macが再起動するまで押し続ける(再起動すると診断が始まります)
  3. 画面の案内に従って診断を進める

Intelプロセッサ搭載のモデル

  1. Macの電源を入れ、すぐに「D」キーを押し続ける(反応しない場合は「option」と「D」を押し続ける)
  2. 進行状況のバーか、言語を選ぶ画面が表示されたらキーを放す
  3. 画面の案内に従って診断を進める

診断の結果には、「リファレンスコード」(不具合の内容を表す英数字のコード)が表示されることがあります。修理を依頼するときにそのコードを伝えると、状態が伝わりやすくなります。

ケーブル断線の応急処置(熱収縮チューブ)と注意点

自分で補修する前に知っておきたいこと
被覆が裂けて中の線が見えている充電ケーブル

ケーブルの付け根の被覆が裂け、手で押さえると充電できる状態は、断線しかけています。熱収縮チューブ(ドライヤーなどの熱で縮む樹脂のチューブ)で被覆を補修する方法がありますが、あくまで応急処置です。

補修したケーブルを使い続けず、早めに新しいものへ替えてください。

  • ご自身での修理は自己責任でお願いいたします。当店では責任を負いかねます。
  • ご自身で修理を行った場合、Appleの保証が受けられなくなる可能性があります。
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ケーブルとアダプタを替えても充電できない時、本体側で多い原因は?

裏ぶたを外したノートパソコンの内部。基板と薄型のバッテリーが見えている

12の対処法を試しても充電できない場合は、MacBook本体の故障が考えられます。修理の現場で実際に多い原因と、バッテリー交換で直るケース・直らないケースを分けて説明します。

修理店に持ち込まれる「充電できないMacBook」の実際の原因

MacLogicRepairには「充電できない」「ランプがつかない」というご相談が寄せられます。対処法でも直らなかったMacBookでは、次のような原因が多く見られます(順不同)。

  • 自然故障による充電回路の破損
  • バッテリーの過充電・過放電による、バッテリーと充電回路の破損
  • 液体がかかったことによる充電回路の破損
  • 液体が入り込んだことによる、USB-Cポートの腐食(接触不良)
  • バッテリーだけが故障しているケース

最初の故障が引き金になってバッテリーまで壊れており、同時に交換が必要になる場合も多くあります。

バッテリーの劣化・膨張が原因のケース―バッテリー交換で直る範囲

バッテリーの故障は、徐々に持ちが悪くなり、最終的に充電しなくなるケースが多く見られます。「バッテリーの状態」が「修理サービス推奨」になっていれば、劣化が進んでいる目安です。

バッテリーの膨張は、劣化が進めばどのモデルでも起こりえます。机に置くと本体がガタつく、底面やトラックパッドが浮いてくるといった変化があれば、使うのをやめて点検を受けてください。

バッテリーだけが故障している場合は、バッテリー交換で充電できるようになります。費用と日数は「Macバッテリー交換・修理のページ」でご確認いただけます。

基板(ロジックボード)の充電回路が原因のケース―バッテリーを交換しても直らない充電不良

突然充電しなくなった場合は、基板の故障であることが多いです。基板には、バッテリーへの充電を管理する回路があります。この回路の部品が壊れると、バッテリーを新品に替えても充電されません。

当店では、基板を丸ごと交換せず、壊れた部品だけを交換して直す修理を行っています。基板を交換しないため、保存しているデータもそのまま残ります。

ご自身でバッテリーを交換して試すのは、おすすめしません。原因が基板にある場合は直らないうえ、分解のときに別の部品を傷めるおそれもあります。

充電回路の修理でデータを残したまま直した事例

当店で実際にお受けした修理から、充電できない症状の事例を2つご紹介します。

事例1:ランプはオレンジに光るのに、充電されないMacBook

冒頭の早見表でいうと、「オレンジのまま緑にならない」の行にある「基板の不具合」に当たる事例です。新潟県のお客様から、使っている途中で突然充電しなくなったとのご相談でした。電源は入るものの、充電はまったくできない状態です。お客様はご自身でバッテリー交換を試みましたが、難しく途中で断念されていました。

届いたMacにアダプタをつなぐと、ランプはオレンジに点灯するのに、画面のバッテリー表示は「充電されていません」。バッテリーを仮に交換しても充電されないため、基板の故障と判断して分解すると、充電を管理する回路にわずかな水濡れの跡が見つかりました。不良のあった基板上の小さな電子部品(コンデンサとチップ抵抗)を交換し、作業時間は3時間、修理は1日で完了しています(充電しないMacの修理)。

事例2:すべてのUSB-Cポートが反応しなくなったMacBook Pro A2442

すべてのUSB-Cポートが突然反応しなくなり、充電も外付け機器の接続もできなくなった事例です。MagSafe 3でも充電できず、他店ではロジックボードの故障で修理できないと診断されていました。

原因は、ポートを過電流から守る保護ダイオード3か所のショートでした。使っていたアダプタの故障で、過剰な電流が流れ込んだと考えられます。部品を交換し、データは初期化せずにそのまま、お預かりから1日で返却しています(MacBook Pro A2442 USB認識しない・充電不可|データ消さず復旧事例)。

同じような症状でお困りの場合は、症状とお使いの機種をお知らせください。修理できるかどうかと概算の費用を、無料で診断いたします。ご相談の窓口は「Macロジックボード修理のページ」にあります。

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充電できないMacBookの修理はどこに頼む?費用・データ・日数の比較

修理店の作業台に置かれたノートパソコンと電源アダプタ、修理用の道具

修理の依頼先は、大きくApple正規(Apple Store・正規サービスプロバイダ)とMac修理専門店に分かれます。費用・データの扱い・日数が違うため、優先したいことに合わせて選んでください。

依頼先の比較

比べる点Apple正規Mac修理専門店
費用の目安部品の交換が基本のため、高くなりやすい(金額はAppleの見積もりで確認)壊れた部品だけを直す修理なら、費用を抑えやすい
データ修理の内容によっては初期化され、データが残らない場合がある基板を修理する場合は、データを残せることが多い
日数預かり修理は5日〜1週間ほどかかることがある店舗によっては最短即日

純正部品での修理を重視するならApple正規、費用やデータ、日数を重視するなら修理専門店が向いています。

充電できない症状の修理費用の目安

MacLogicRepairでの修理費用の目安です(2026年10月時点)。修理の内容やモデルによって変わるため、診断のあとにお見積もりをお出しします。

修理内容費用の目安
バッテリー交換25,000円〜
ロジックボード修理(2015年以前のモデル)28,000円〜38,000円
ロジックボード修理(2016年以降のモデル)38,000円〜48,000円
ロジックボード修理(MagSafe 3モデル以降)45,000円〜55,000円

ロジックボード修理の区分はモデルで決まります。MagSafe 3のモデルは、電源アダプタのランプの意味の表で紹介した機種です。充電回路の修理は、ロジックボード修理としてお見積もりします。修理内容ごとの費用と修理の流れは、「Macの充電ができない場合の修理費用は?原因や対応も解説」で詳しく紹介しています。

バッテリー交換で直らない充電不良は、基板の充電回路の修理で直せる場合がある

バッテリーを替えても充電できない、突然充電しなくなった、といった症状では、基板の充電回路の故障が考えられます。壊れた部品だけを直すロジックボード修理なら、基板を交換せずに済みます。データもそのまま残せる点が、部品単位で直す修理の利点です。

当店では、他店で修理できないと言われたMacもお受けしています。修理の料金・日数・保証は、「Macロジックボード修理のページ」でご確認ください。

MacBookが充電できない・ランプがつかない時によくある質問

ランプがつかないのに充電できているのは故障ですか?

USB-Cで充電するモデルは、もともとランプのない作りです。画面のバッテリー表示で充電されていれば問題ありません。

ランプのあるモデルで、ランプがつかないのに充電できているケースは、修理の現場ではまれです。ランプが点灯しないMacは、ほとんどの場合、充電も起動もしません。それでも充電できているように見えるときは、表示だけで実際には充電されていない場合や、アダプタ側が故障している場合が考えられます。まずは対処法⑥でケーブルとアダプタを替えて、充電の様子が変わるかを確かめてください。使えている場合も故障が隠れていたり、そのまま使い続けて別の故障につながったりすることがあるため、一度点検だけでもご相談ください。

純正以外の充電器やモバイルバッテリーで充電できないのはなぜですか?

多くの場合、充電器の出力(ワット数)が足りないことが原因です。Macを動かす電力は足りても、バッテリーまで充電できないことがあります。USB-Cで充電するモデルは、USB PDに対応し、Mac付属のアダプタと同じかそれ以上のワット数の充電器を使ってください。モバイルバッテリーも同じ考え方で選びます。

当店の修理事例には、使っていたアダプタの故障で過剰な電流が流れ込み、ポートを守る部品が壊れたケースもあります。破損や変色のある充電器は、使い続けないでください。

オレンジのまま緑にならない・点滅するのは何が起きていますか?

オレンジは「充電中」だけでなく「充電の保留中」も表します。「バッテリー充電の最適化」が有効だと、80%前後で充電を止めて待つため、オレンジのまま緑にならないことがあります(対処法⑩)。

MagSafe 3のランプがオレンジの点滅を繰り返す場合は、充電に問題がある可能性があります。ケーブルを外し、ポートとコネクタを乾いた布で拭いてから再起動し、もう一度つないでください。別のケーブルでも点滅が続く場合や、オレンジに光るのに画面では充電されていない場合は、本体側の故障が考えられます。

充電できなくなりました。バッテリーの故障でしょうか?

バッテリーだけの交換で直るケースもあれば、基板の故障のケースもあります。バッテリーの故障は、徐々に持ちが悪くなり、最終的に充電しなくなるケースが多いです。突然充電しなくなった場合は、基板の故障であることが多いです。

修理に出すとデータは消えますか?

修理できた場合、データは原則として元のままお使いいただけます。データの消去(初期化)が必要な場合は、事前にご確認したうえで修理を進めます。勝手に作業を進めることはありません。データを残す修理の考え方は「Macロジックボード修理のページ」でも説明しています。

直らなかった場合、費用はかかりますか?

修理できなかった場合のご負担は、郵送の送料のみです。手数料などはいただかないため、店舗へのお持ち込み・店舗でのお受け取りなら、費用は一切かかりません。

充電できないMacBookの修理は「MacLogicRepair」にご相談ください

MacBookが充電できない時は、ランプと画面の表示から原因を切り分け、12の対処法を外側から順に試すのが近道です。コンセントやケーブル、設定が原因なら、ここまでの手順で充電できるようになります。

「ケーブルもアダプタも替えたのに、充電されない」
「オレンジに光るのに、残量が増えない」
「突然、充電もランプもつかなくなった」

このような場合は、バッテリーや基板の充電回路の故障が考えられます。MacLogicRepairは、累計5,000件以上のMacを修理してきた修理専門店です。バッテリー交換から、データを残すロジックボード修理まで対応しています。

診断・見積もりは無料で、全国から郵送でのご依頼も受け付けています。充電できずにお困りの際は、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

Macの修理は10年以上、累計5,000件以上のMac製品を修理してきていますので、多くの故障に対応が可能です。特に得意なのは、ロジックボードの修理です。ロジックボードは交換ではなく修理にすることでデータをそのまま残すことが可能です。
お客様の思い入れを大切にしたいという思いで、ロジックボード修理を行っています。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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