ランプはオレンジに光るが、一切起動しないMacの修理

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福岡県、I様からのご依頼

水没等何も無く、突然起動しなくなってしまったとのご相談。アダプターのランプは点灯しているかお尋ねすると、オレンジ色に光ってるとの事でした。

Macの電源が入らない場合に試せる事は全て試したが、改善が無かったとの事でしたので、お預かりとなりました。

Macの電源が入らない時に試せる5つの方法については、別記事にまとめていますので、ぜひご覧下さい。

事前の見積もりにて、「20,800円~28,800円」程度の費用になる事をお伝えし、ご了承の上郵送していただきました。

電源が入らないのはロジックボードの故障かもしれません

ロジックボード修理価格

18,000円~

ロジックボードは、Mac内に搭載された重要なメイン基板です。ロジックボードが故障しているとMacは正常に動作しません。私たち、MacLogicRepair(マック・ロジック・リペア)は、Mac修理のプロフェッショナル集団です。基板の修理を得意とし、他店では実現不可能な低価格でのMac修理を提供しています。どんなことでもご相談ください。解決への近道をご提案いたします。

分解と調査

翌日Macが到着しましたので、まずは状態の確認。

申告通り、ランプ自体は点灯しているが、ウンともスンともいわない状態でした。

余談ですが、使用している本人が水をこぼしていなくとも、水没による故障をする場合があります。

お子様がキーボードの上にヨダレをたらしてしまったり、ワンちゃん・ネコちゃんが粗相をしてしまったり、軽くウェットティッシュで拭き取っただけなのに、それが原因で故障してしまったり。

上記のような場合でも、当店で対応可能ですので、ご相談くださいね。

分解して確認してみましたが、水の跡などは全くなく、綺麗な状態でした。

水没ですと、緑のカビっぽいものが発生するのですが、そういったものは全くありませんでした。

原因の調査と修理

こうなってくると電気的なトラブルですので、テスターをあてて原因をさぐっていきます。

自然故障は、大体がコンデンサといわれている部品がショートする事により起こりますので、導通モードでどこがショートしてるかを確認していくと・・・。

いました、今回の犯人はこいつです。

この2つの内、右側のコンデンサが短絡していました。

コンデンサに関わらず、ショートしてしまうと、その箇所の抵抗値がほぼ0になってしまいますので、それ以降の回路はもちろんの事、ショート状態では電流が流れないようになっているため、そこの遙か前の回路から、電力の供給がストップしてしまうんですね。

イメージとしては、ご家庭のコンセントでひとつのコンセントにドライヤーを10台くらい繋いで、稼働してる状態だと思ってください。

当然ブレーカーが落ちてしまい、ドライヤーを外さないかぎりブレーカーを上げても落ちてしまいます。

厳密にいうと違うんですけど、あくまでイメージで(笑)

原因が分かったので、ドライヤーもとい不良コンデンサーを交換します。

隣のコンデンサーも同じ回路上の、並列に配置されているコンデンサでしたので、交換しました。

テスターをあてて確認すると、ちゃんとショートが取り除かれていました。

こんなに小さい部品なんですけど、コンデンサがショートモードで壊れると、起動しなくなっちゃうもんなんです。

動作確認とテスト作業

起動はもちろんの事、分解していますので、音がでるか、USBが認識するか等、動作に異常が無いかをチェックしていきます。

我々も人間ですので、組み立て時にたまにケーブルを差し忘れたりしちゃうんです。

その為、地味ですがこの確認作業はとても大切な作業なんです。

お客様の元に届いた後でトラブルがあるとご迷惑をおかけしてしまいますので、ここは手を抜かず毎回厳しいチェック項目にそってチェックしていきます。

今回は特に不具合も無く、これにて修理完了となりました!

今回かかった時間と料金

今回の作業は3時間程でした。不良箇所を見つけるのに時間がかかるのももちろんですが、分解やテスト・確認作業があるので、案外時間がかかってしまいます。

さて今回実際かかった費用ですが、

ロジックボード電源回路修理費用…22,800円+送料(約1,400円)

となりました。特に追加の修理もありませんでしたので、最初の見積もり内での修理となり、お客様にも大変ご満足いただきました。

今回の修理のように、突然起動しなくなってしまった・アダプタのランプは点灯するが起動しない等の症状が出てしまった方は、是非当店にご相談ください。

もちろん、お見積もりやご相談だけでも大歓迎です! スタッフ一同心よりお待ちしております!!

電源が入らない原因は、ロジックボードの故障かもしれません

電源が入らない場合、ロジックボードが故障している可能性があります。ロジックボードとは、Mac内に搭載された重要なメイン基板のことです。そのため、ロジックボードが故障していると電源が入らないことがあります。

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この記事を書いた人

Macの修理は10年以上、累計5,000件以上のMac製品を修理してきていますので、多くの故障に対応が可能です。特に得意なのは、ロジックボードの修理です。ロジックボードは交換ではなく修理にすることでデータをそのまま残すことが可能です。
お客様の思い入れを大切にしたいという思いで、ロジックボード修理を行っています。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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