【Mac】ロジックボード故障時の症状や原因を解説!対応方法も紹介
「Macが故障したけどロジックボードの故障かもしれない」
「ロジックボードの故障を直す費用をできるだけ抑えたい」
このような悩みをお持ちではないでしょうか。
ロジックボードはMacの主要な部品が多く搭載されている本体ともいえる部品で、小さな破損であっても「電源が入らない」「フリーズする」などの事態につながります。また、修理をする場合でも自身でおこなうためには高いスキルが必要なため、基本的には専門の修理業者へ依頼する必要があります。
この記事では、故障の原因はロジックボードではないかお調べの方に向け、ロジックボード故障時の症状や原因について解説します。故障の原因がロジックボードであった場合の対応方法についても解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
ロジックボードとは
ロジックボードはメモリやチップセット、CPUなど主要な部品が多く積載されておりメイン基板のことです。Macの本体ともいえる部品であり、Mac以外のパソコンでは「マザーボード」「メインボード」などとも呼ばれています。
ロジックボードには小さなパーツが多く使われているため、少しの破損や不具合であっても電源がつかない、フリーズするといった事態につながります。
修理に関しては、状態によっては個人でも不可能ではありません。しかし適切に修理するためには、特殊な道具や高いスキルが必要です。適切に修理できていない場合は、通電によって発火してしまう可能性もあるため、基本的には修理業者への依頼がおすすめです。
Macのロジックボードが故障した場合の症状
Macのロジックボードが故障した場合は次のような症状が発生します。
- 電源が入らなくなる
- 充電ができなくなる
- 特定操作時に動作が止まる
- マウスが動かない
- ファンの制御がおかしくなる など
ただし、上記症状が発生してもロジックボードの故障ではなく、再起動やPRAM・SMCリセットなどの実施によって改善する場合もありますので、一度試してみてください。
【PRAMリセットの手順】
- Macの電源が完全に切れている事を確認する。
- 電源を入れ直すと同時に、「P」「R」「command」「option」の4つのキーを同時に押し続ける。
- ジャーンという起動音が鳴るまで、15秒程度待つ。
- 起動音が鳴れば完了
【SMCリセットの手順】
- Macの電源が完全に切れている事を確認する。
- 「Control」、「shift」、「option」キーと電源のボタンを同時に10 秒程度押し続ける。
- 10秒経ったらすべてのキーから指を放す。
上記作業をおこなっても改善がみられない場合はロジックボードが故障している可能性がありますので、専門の修理業者に一度見てもらうのがおすすめです。
Macのロジックボードが故障する原因
Macが故障する原因は多岐に渡りますが、よくある原因としては次が挙げられます。
- 水没してしまった
- 水やジュースなどの液体がMacにかかってしまった
- 「高所から落とす」「物にぶつける」など強いショックをあたえてしまった
また、明確な原因がなくとも経年劣化といった理由により故障してしまうケースもあります。
Macのロジックボードの故障を直す場合の対応方法
Macのロジックボードが故障した場合の対応は大きく分けて「ロジックボードの全交換」「故障箇所のみの修理」の2つがあります。
全交換
全交換とは、その名の通りロジックボード自体を交換する対応方法です。破損範囲が広い、単体では手に入りずらいパーツが破損しているなどの状況であれば、全交換の対応となります。
ボードをまるごと交換するため、ロジックボードにまつわるどのような故障に関しても対応可能です。しかし、修理費用が高くなることも多く、10万円以上の金額が必要なことも少なくありません。
また、データがすべてなくなってしまう可能性が高い点にも注意が必要です。
故障箇所の修理
現在使用しているロジックボードをそのままに故障個所のみを修理する方法です。故障個所のみをピンポイントで修理するので、全交換と比べて費用が大きく抑えられる点が特徴です。
故障状況にもよりますが、データをそのままにしておける可能性が高い点もポイントといえるでしょう。
ただし、Macのロジックボード修理は高いスキルが必要な作業です。そのため、スキルの低い店舗で修理した場合は再発する危険性もあるので、お店選びはしっかりとする必要があります。
Macのロジックボードを修理依頼するお店を選ぶポイント
ロジックボードには細かいパーツが数多く搭載されているため、修理には高い技術が必要です。もしスキルの低いお店で修理をした場合、再発率の上昇といった事態にもつながるため依頼するお店選びは非常に重要になります。
修理費用が高額であっても問題無い方は、AppleやApple正規プロバイダの利用がおすすめです。修理に使用されるパーツもすべて純正品のため、故障が再発する可能性も低く修理後も安心して利用できるでしょう。
費用をできる限り抑えたい場合は一般の修理ショップの利用がおすすめです。ただし、一般のお店は修理スキルや対応が店舗ごとに大きく異なりますので、一般店での修理を考えている方は次に挙げるポイントを参考にお店を探してみてください。
- Macの修理を専門で取り扱っている
- 問い合わせ時に、細かなニュアンスや要望などもしっかりと汲み取り、親身に対応してくれる
- 最初の段階で概算であっても見積もりを提示してくれる
ロジックボードの修理事例
ここではMacLogicRepairで実際にご依頼があったロジックボードの修理事例を紹介します。
機種 | MacBookPro 2019年モデル |
症状 | 電源が入らない |
故障原因 | 自然故障 |
修理内容 | 不良コンデンサの交換 |
見積金額 | 36,800円~40,800円 |
実際の修理費用 | 39,800円※持ち込みのため送料はなし |
背景
東京都にお住まいのY様がお使いのMacBookPro 2019年モデルが自然故障により電源が入らなくなる故障が発生。その後、Appleストアへ依頼をしたところ「ロジックボード交換で14万円ほど必要」と伝えられたそうです。
ほかにもデータも救出したいという思いもお持ちであり、MacLogicRepairへ何とか修理できないかとのご相談がありました。
事前見積もりにて金額をお伝えし、了承を得たうえで修理を開始。
分解・調査
はじめにUSB-Cアダプタで出力を確認したところ、通常20Vはあるはずの出力が5Vしかない状態。これまでの事例により、ほぼロジックボードの故障と判断。
また、Macを分解し確認したところ、水没の形跡もなくきれいな状態のため、自然故障によるものと判明しました。
その後、トラックパッドや電源ボタンが故障している可能性もあるため、ロジックボードのみでの起動をおこなうが起動しなかったため、ロジックボードの故障が確定します。
原因の特定
自然故障の場合は、コンデンサという部品が故障している可能性が高いため、コンデンサから原因の調査を開始。各種電圧チェックを実施したところ、故障しているコンデンサを発見できました。
修理の実施
原因の特定後は修理の実施になります。
故障箇所は、MacBookProでもよく故障する箇所ということもあり、頑丈な国産の新品コンデンサと交換を実施。これにより故障の再発率が大きく下げることが可能です。
修理完了後はチェック項目に沿って、最終の動作確認を実施。今回の事例では問題が発生しなかったため、これで修理は完了となりました。
より詳しい状況や修理画像などは「ロジックボードの修理 MacBookPro 2019年モデル」で確認できますので、修理依頼を考えている方はぜひご覧ください。
まとめ
ロジックボードはメモリやチップセット、CPUなど主要な部品が多く積載されているMacの本体ともいえる部品です。
ロジックボードが故障すると「電源が入らなくなる」「充電ができなくなる」などの症状が発生します。再起動やSMCリセットで改善する場合もありますが、これらを実施しても状況が変わらない場合はロジックボードを直す必要があります。
ロジックボード故障時の対応には「交換」「修理」の2つがありますが、修理が可能であれば「交換」にくらべ費用を抑えることが可能です。また、ロジックボードの修理であればデータもそのまま残せる可能性あります。
しかし、ロジックボードの修理は難易度が高く、スキルの低い店舗に修理を依頼した場合「故障の再発率が高くなる」「別業者へと委託し費用が高くなる」といった事態につながります。
MacLogicRepairでは、全て自社でロジックボードを修理しているため、安く修理が可能です。お見積もりやご相談だけでも大歓迎ですので、ぜひ一度お問い合わせください。