MacBookAir 11インチ 2015 A1465 水没修理

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北海道、I様からのご依頼

使用中にMacにビールをこぼしてしまい、そのまま電源が落ち、以降電源が入らなくなってしまったとのご相談。

水に限らず、液体混入による故障は、全て水没として取り扱われます。

ロジックボードの故障であれば、25,800~29,800円ほど、その他キーボード等も故障していればプラス1万円程度の部品代金がかかってしまいますとご案内し、了承の上、郵送していただきました。

分解と調査を

まずは状態を確認します。アダプタに、通常緑またはオレンジに光るランプがあるのですが、一切光りませんでした。

この場合、I/Oボードという部品やケーブルの異常、若しくはロジックボードの故障が考えられます。

とりあえず裏のフタを開けてみると、かなり広範囲に液体が浸入した痕跡がありました。

見事なまでに水没しています。写真だと汚れのように見えますが、上の方のカビのようなものが水没の痕跡です。その右の方にもあり、結構広範囲の水没です。

念のため、I/Oボードやケーブルを交換して確認しましたが、やはりランプは光らず、一切通電しません。仮に通電した所で、これだけ水没があれば除去しなければなりませんが、一応確認を行います。

この水没を、専用の洗浄剤や、イソプロピルアルコール等で除去していきます。その後、故障している部品を全て交換し、トレースという電気の通り道が切れてしまっていないかを確認します。

いくつかの部品の故障があったため交換し、トレースにも破損がありましたので修復を行いました。広範囲の水没でしたが、入念に洗浄を行ったため、かなり綺麗になりました。

見た目はコゲてしまっていたりする部品が残っていますが、数値をしっかりチェックし、異常がみられない物は交換を行わず、そのまま利用します。

仮組して動作のチェックです。無事にアダプタランプも光り、電源が入る事が確認されました!

ログイン画面にお客様の名前がのってしまっているため、見えないように写真を加工しております。

水没の場合、キーボードやそのたデバイスが故障してしまっている場合があるので、全てのキーが入力されるか、充電はされるか、Bluetooth・Wi-Fiは正常に動作するか等、全ての機能をチェックします。

特に異常も見られず、修理完了となりました。

今回かかった時間と料金

今回かかった料金ですが、水没の範囲が広く、5個以上の部品を交換しましたが、そこまで高額な部品もありませんでしたので、事前見積もり範囲内での修理となりました。

水没修理費用…28,800円+送料(約3,300円)

修理にかかった時間ですが、5時間程度です。一旦部品を外して洗浄、再はんだを行っていたのと、範囲が広かったため、通常より時間がかかりました。

届いたその日に修理を済ませ、3日間程度テストを行い、無事発送となりました。

水没の場合、長めにテストの時間を設けるのですが、どうしてもお急ぎの場合は、テスト時間を短縮してお返しする事も可能ですので、ぜひご相談ください。

ご返送後、お客様にも大変喜んでいただき、当店としましても大変嬉しく思いました。

今回の記事のように、「水や飲み物をこぼしてしまった」「以前こぼしてしばらく使えたけど、起動しなくなった」

等の症状があれば、是非当店にご相談ください。必ずお客様にあった修理のご提案をさせて頂きます。

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この記事を書いた人

Macの修理は10年以上、累計5,000件以上のMac製品を修理してきていますので、多くの故障に対応が可能です。特に得意なのは、ロジックボードの修理です。ロジックボードは交換ではなく修理にすることでデータをそのまま残すことが可能です。
お客様の思い入れを大切にしたいという思いで、ロジックボード修理を行っています。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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