Macbookのバッテリーが「充電停止中」になったときの解決策12選!原因や修理事例も紹介

Macbookを使っていると、バッテリーのステータスが「充電停止中」と表示されるケースがあります。

これは故障ではない場合も多く、Macbookの便利な機能が働いているサインであることもあります。

この記事では、Macbookが「充電停止中」になる原因から、ご自身で試せる12の対処法、そして解決しない場合の修理先までを詳しく解説します。実際の修理事例についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

Macbookのバッテリーの状況が「充電停止中」のときの対処法12選

Macbookのバッテリーの状況が「充電停止中」のときに試したい対処法12選をご紹介します。

  1. コンセントを確認する
  2. 電源アダプタを外して30秒待つ
  3. 回線ノイズの発生をチェックする
  4. 電源プラグの接続を確認する
  5. 使用する環境を変えてみる
  6. 「バッテリー充電の最適化」を一時停止または無効にする
  7. バッテリー設定を変更する
  8. アップデート情報を確認する
  9. 再起動する
  10. PRAMリセットを試す
  11. SMCリセットを試す
  12. セーフモードで起動する

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

コンセントを確認する

充電できない問題が発生した際に、真っ先に確認すべきはMacBookが接続されているコンセントと電源アダプタの接続状態です。コンセントに電源プラグがしっかりと奥まで差し込まれているか、緩みがないかを確認してください。

また、可能であれば別のコンセントに差し替えてみて、コンセント自体が故障していないかをチェックすることも大切です。

電源アダプタを外して30秒待つ

電源アダプタを外して、MacBook本体の充電回路と電源アダプタ間の通信を一時的に切断し、リセットする方法もあります。

手順は次の通りです。

①MacBook本体から電源アダプタのMagSafeまたはUSB-Cケーブルを取り外します。
②そのまま30秒以上待ちます。この間に充電回路内の残留電力が放電されます。
③再度、電源アダプタをMacBookにしっかりと再接続します。

この簡単な手順だけで、システムの一時的なフリーズや誤認識による「充電停止中」の表示が解消することがあります。

回線ノイズの発生をチェックする

電源アダプタの近くで強力な電磁波(回線ノイズ)を発生させる電子機器が稼働していると、それが原因で充電制御が不安定になり、「充電停止中」と表示されることがあります。

具体的には、蛍光灯、冷蔵庫、電子レンジなどが挙げられます。これらの機器が電源アダプタの近くにある場合は、MacBookと充電器を離れた場所に移動させて充電を試してください。

ノイズ源を遠ざけることで、充電が正常に再開する可能性があります。

電源プラグの接続を確認する

MacBookの電源アダプタは、アダプタ本体と、コンセントに差し込むパーツが分離できる構造になっています。この接続部分が緩んでいると、電力供給が不安定になり、充電が停止したり、そもそも認識されなかったりする原因となります。

電源アダプタ本体と、コンセントに差し込む側のパーツの接続部分を再度確認し、カチッと音がするまでしっかりと押し込んで接続し直してください。

使用する環境を変えてみる

MacBookには、バッテリーの安全性と寿命を保護するために、本体が一定以上の高温になった場合に充電を停止する機能が搭載されています。

MacBookの底面が熱くなっていないか確認し、もし熱を持っているようであれば、まずMacbookを涼しい場所(エアコンの効いた部屋など)に移動させて、しばらく放置して温度が下がるのを待ちます。

また、布団、ソファ、クッションの上など、排熱口を塞いでしまう場所での使用は避け、熱がこもりにくい平らで硬いデスク上に置いて使用することが重要です。

「バッテリー充電の最適化」を一時停止または無効にする

macOSに搭載されている「バッテリー充電の最適化」機能は、バッテリーの劣化を遅らせるために、満充電の状態を維持しないように制御する機能です。

「バッテリー充電の最適化」機能が有効になっていると、バッテリー残量が80%前後で「充電停止中」と表示されることがあります。この機能が原因かどうかを検証するには、設定を一時的にオフにして充電が再開されるかを確認します。

macOS Ventura以降
「システム設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」から、「バッテリー充電の最適化」の設定を確認し、一時的にオフにします。

macOS Monterey以前
「システム環境設定」>「バッテリー」>「バッテリー」から設定を確認し、一時的にオフにします。

充電が再開された場合は、故障ではなく機能によるものと判断できます。

バッテリー設定を変更する

macOSにはユーザーが充電の上限値を設定できるオプションが提供されている場合があります。

例えば、常に電源アダプタに接続していることが多いユーザー向けに、充電を80%や90%で停止するように設定する機能です。この「上限」が意図せず低い値に設定されていると、そのパーセンテージに達した時点で「充電停止中」と表示されます。

「システム設定」または「システム環境設定」内の「バッテリー」設定を確認し、「上限」の設定が有効になっていないか、または意図した値に設定されているかを確認してください。不必要な設定変更があれば解除することで充電が再開します。

アップデート情報を確認する

Macbookの充電制御は、ハードウェアだけでなくmacOSのソフトウェアによっても管理されています。そのため、現在使用しているmacOSに何らかのバグや不具合が含まれており、それが原因で充電機能が正常に動作しなくなっている可能性があります。

「システム設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」に進み、最新のmacOSのバージョンがリリースされていないかを確認してください。

再起動する

MacBookの動作中に発生した一時的なシステムエラー、メモリの競合、またはバックグラウンドプロセスのフリーズなどが原因で、充電を制御するOS側のプロセスが誤動作している可能性があります。

一時的なソフトウェア的な不具合は、Macbookを完全に再起動するだけで解消することがあります。

Appleメニューから「再起動」を選択し、システムを完全に終了させてから再度立ち上げ直してください。

PRAMリセットを試す

PRAM (Parameter RAM) は、起動ディスクの選択、画面解像度、音量設定など、Macbookの基本的なハードウェア設定情報を保持しています。設定情報の一部が破損または異常をきたしていると、充電制御に影響を与えることがあります。

PRAMリセット操作はIntelチップ搭載のMacbookでのみ有効です。

PRAMリセットの手順

①Macbookのシステムを終了します。
②電源を入れ、すぐに「Command + Option + P + R」のキーを同時に押し続けます。
③約20秒間押し続けてから、キーを放します。

Macbookが再起動し、設定が初期化され充電制御システムをリフレッシュする効果があります。

SMCリセットを試す

SMC (System Management Controller) は、バッテリー管理、電源ボタン、熱センサーなど、Macbookの電源や低レベルのハードウェア機能を管理する重要なチップです。

SMCが誤動作していると充電不良が発生する場合もあるため、リセットすることで解決する可能性があります。Intel Macbookでのリセット手順はモデルによって異なります。

T2チップ搭載のノートブック
①システム終了後、電源ボタンを10秒間押し続けます。
②電源ボタンから指を放し、数秒待ってから、再度電源ボタンを押してMacbookを起動します。

T2チップ非搭載のノートブック
①システム終了後、「Shift + Control + Optionキー」を同時に7秒間押し続け、その後に電源ボタンも追加して7秒間押し続けます。
②すべてのキーを放し、数秒待ってから、電源ボタンを押して起動します。

Appleの公式サイトでご自身のモデルに合った正確な手順を確認し、実施してください。

セーフモードで起動する

セーフモードでMacbookを起動すると、最低限の機能だけで立ち上がります。普段Macbookを起動したときに自動で動いている、セキュリティソフトや便利なツールなどは、このモードでは基本的に動きません。

もし、このセーフモード状態で充電が正常に始まった場合、普段使っている何らかのアプリや、その設定が原因で充電が止まっていた、と原因を特定できます。

セーフモードの手順は次の通りです。

①Macbookのシステムを終了します。
②電源ボタンを押し、すぐに「Shift」キーを押しっぱなしにします。
③ログインウインドウが表示されたら「Shift」キーを放し、画面右上に「セーフモード」と表示されていることを確認します。

セーフモードで充電が再開した場合は、通常モードに戻した後に、最近インストールしたアプリなどをアンインストールすることで問題が解決する可能性が高いです。

Macbookのバッテリーの状況が「充電停止中」になる原因5つ

Macbookのバッテリーの状況が「充電停止中」になる原因は大きく分けて5つあります。

  • バッテリーの寿命を延ばすための機能が働いている
  • ワット数の低い電源アダプタに接続されている
  • 電源の供給よりも多くの電力が使用されている
  • バッテリーが劣化している
  • ロジックボードが故障している

原因によっては修理が必要になるケースもあります。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

バッテリーの寿命を延ばすための機能が働いている

故障ではない「充電停止中」の原因の多くは、macOSに搭載されている「バッテリー充電の最適化」機能が作動していることです。

リチウムイオンバッテリーは、満充電(100%)の状態を長時間維持し続けると劣化が早まる特性があります。そのため、Macbookはユーザーの使用パターンを学習し、ユーザーが電源アダプタを長時間接続し続けると判断した場合、バッテリーを80%程度の最適な状態に保つために充電を意図的に停止します。

「バッテリー充電の最適化」機能が作動している場合は、設定を一時的に無効にすることで100%まで充電を再開させることができます。

ワット数の低い電源アダプタに接続されている

接続している電源アダプタや充電ケーブルのワット数が、MacBookが必要とする電力を下回っている場合、供給される電力はMacBookの動作に必要な分で消費され尽くし、バッテリーを充電するための電力が残らなくなります。

例えば、高出力のMacBook Proに、iPhoneやiPad用の低ワット数の充電器を接続した場合にこの状態に陥ります。

必ずMacBookに付属していたものか、同等以上の推奨ワット数を持つ正規の電源アダプタを使用してください。

電源の供給よりも多くの電力が使用されている

電源アダプタのワット数は適切であっても、CPUやGPUに極度に負荷がかかる作業を実行している間は、MacBook本体の電力消費が電源アダプタの最大給電能力を一時的に超えることがあります。

CPUやGPUに極度に負荷がかかる作業の一例
プロ仕様の動画編集、3Dレンダリング、大規模なデータ処理など

この状態になると、供給された電力はすべてMacbookの動作維持に充てられるため、バッテリー側に電力を送る余裕がなくなり、結果として「充電停止中」と表示されます。

負荷の高い作業を一時停止するか、Macbookの電源をオフにしてから充電を試すことで解決します。

バッテリーが劣化している

MacBookのバッテリーは消耗品であり、充放電のサイクルを繰り返すことで、徐々に最大容量が減少し、性能が低下していきます。

バッテリーが大きく劣化すると、充電制御システムがバッテリーの健康状態の異常を検知し、安全のために充電を制限したり、完全に停止したりすることがあります。

「システム設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」を確認し、「最大容量」が著しく低下していないか、または「修理サービス推奨」といった警告メッセージが表示されていないかを確認してください。この警告が出ている場合は、バッテリー交換が必要です。

ロジックボードが故障している

ソフトウェア的な対処法や設定の確認を行っても問題が解決しない場合、Macbook本体のロジックボード(基板)に物理的な故障が発生している可能性が極めて高くなります。

具体的には、充電を制御するための電源管理ICチップやその周辺回路が、水没、過電圧、または経年劣化によるハンダのクラックなどによって損傷している状態です。この故障が発生すると、OSの再起動や設定変更では解決できず、専門的な修理が必要になります。

Appleでは高額なロジックボード全体の交換となることが多いですが、非正規修理店では部品レベルの修理が可能な場合があります。

Macbookが充電停止中のまま改善しない場合の修理先3選

どんな対処法を試してもMacbookが充電停止中のまま改善しない場合は、修理を依頼しましょう。主な依頼先は以下の3つです。

  • Appleの直営店に依頼する
  • 正規サービスプロバイダに依頼する
  • 非正規のMac修理専門店に依頼する

直営・正規店と、非正規店との違いをそれぞれ解説します。

Appleの直営店に依頼する

Appleの直営店(Apple Store)に修理を依頼する最大のメリットは、純正部品による最も確実な修理サービスを受けられることです。

AppleCare+などの保証期間内である場合、バッテリー交換やロジックボードの不具合に対する修理を無償、または低額のサービス料で受けることができます。

ただし、修理内容によってはデータが初期化される可能性がある点、また保証期間外の場合はロジックボード交換など修理費用が高額になる傾向がある点には注意が必要です。

正規サービスプロバイダに依頼する

正規サービスプロバイダは、Appleから正式に認定を受け、Apple Storeと同等の修理トレーニングと設備を持つ修理業者です。

提供される修理サービス、使用される部品、修理費用体系はApple Storeと基本的に同じであり、保証期間内の修理も受け付けています。

ただし、直営店同様、修理内容によってはデータが初期化されてしまうため、データを消さずに修理したい場合には向いていません。

非正規のMac修理専門店に依頼する

非正規のMac修理専門店は、Appleの認定を受けていませんが、費用面や対応範囲において大きなメリットがあります。

特に、ロジックボードの故障に対して、Appleでは高額なロジックボード全体交換となるケースでも、故障している特定のチップや部品だけを交換する「基板修理」に対応していることが多く、修理費用を大幅に抑えられる可能性があります。

また、多くの場合、修理過程でデータ消去を行わないため、データ保護を最優先したいユーザーに適しています。

ただし、業者の技術レベルや使用する部品の品質は様々であるため、信頼できる店舗を選ぶことが重要です。

充電できないMacbookの修理事例

新潟県W様からのご依頼で、MacBookが突然充電しなくなったという症状でした。電源は入るもののOS上で充電が認識されない状態でした。調査の結果、ロジックボードの充電管理回路にごくわずかな水没跡を発見し、これが原因と特定されました。

修理内容は、故障したコンデンサやチップ抵抗などの不良部品を交換し、充電回路を修復することです。難易度の高い基板修理を約3時間で完了させ、事前の見積もり内(修理費用25,800円〜33,800円+送料)で解決しました。

【今回の修理概要】
・ご依頼内容:電源は入るが充電は一切できない状態
・修理内容:充電回路修理
・修理費用:28,800円+往復送料(約2,800円)
・作業時間:約3時間

Appleで高額なロジックボード交換となるケースでも、MacLogicRepairなら部品単位の修理で費用を抑え、データを残したまま復旧可能です。水没や充電不良でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

今回の修理事例をより詳しく知りたい方は、「充電しないMacの修理」をご覧ください。

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ロジックボードは、Mac内に搭載された重要なメイン基板です。ロジックボードが故障しているとMacは正常に動作しません。私たち、MacLogicRepair(マック・ロジック・リペア)は、Mac修理のプロフェッショナル集団です。基板の修理を得意とし、他店では実現不可能な低価格でのMac修理を提供しています。どんなことでもご相談ください。解決への近道をご提案いたします。

Macbookの「充電停止中」が直らない時はMacLogicRepairにお任せください

本記事で紹介した12の対処法を試してもMacbookの「充電停止中」が改善しない場合、それは一時的なエラーではなく、ロジックボードの故障やバッテリーの深刻な劣化といったハードウェア障害である可能性が極めて高いです。

非正規修理専門店であるMacLogicRepairでは、Appleや正規サービスプロバイダで高額な交換修理となるロジックボードの故障でも、故障箇所を特定し、部品単位の修理(基板修理)で費用を大幅に抑えることが可能です。

データそのままでの修理をご希望の方、保証が切れていて安く修理したい方は、豊富な経験と高い技術力を持つMacLogicRepairにぜひご相談ください。

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この記事を書いた人

Macの修理は10年以上、累計5,000件以上のMac製品を修理してきていますので、多くの故障に対応が可能です。特に得意なのは、ロジックボードの修理です。ロジックボードは交換ではなく修理にすることでデータをそのまま残すことが可能です。
お客様の思い入れを大切にしたいという思いで、ロジックボード修理を行っています。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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