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水没して、真っ暗表示(うっすら表示)になってしまったMacの修理

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岐阜県、A様からのご依頼

使用中に水をこぼしてしまい、それ以降起動時の「ジャーン」というチャイムは鳴るが、

画面に何もうつらなくなってしまったというご相談。

ロジックボードであれば、恐らく22,000円くらいの修理代金になりますとお伝えした所、

承諾をいただきましたので、作業開始となりました。

この恐らくという部分お客様としてはかなり不安に感じるかもしれませんが、理由は後ほど説明致します。

まずは状態の確認から。真っ暗表示とうっすら表示というのは実は違うもので、

完全に何も写っていないのが真っ暗表示。

一見真っ暗に見えるが、懐中電灯や携帯のライトをあてると辛うじて見えるのがうっすら表示です。

今回は「うっすら表示」でした。そもそも水こぼしは、ほぼ確実にうっすら表示なんですけどねw

でも確認は大事なので、しっかり行います! 

このうっすら表示の確認で、バックライト回路のどこかが異常だろうと判断ができます。

基板の不良箇所を探していくのですが、バックライト回路というのが割と独立している回路になるため、

そこまで難しい修理ではありません。(とか舐めてると、痛い目を見る事もありますが)

今回は、バックライトを点灯させるICの不良と診断致しました。

上記画像の米粒3個分くらいの大きさのICなんですけどね、大事なんです。

他の回路はだいだい1V~16Vで動作してるんですが、こいつは生意気に50Vとかで動作するんです。

なので、水が入った時に一瞬で壊れる可能性が高いパーツとも言えます。

無事に交換が終了したので、テスト用の液晶を繋いで、写るか確認してみます。緊張の一瞬ですねw

テスト用なので割れてますけどご容赦ください、確認はバッチリできます!

無事にバックライトが点灯したので、Macを組み上げ最終動作チェックをして、修理完了となりました。

今回かかった時間と料金

今回ですが、作業時間がおおよそ2時間程でした。かかった料金は

 バックライト回路修理費用…22,000円+送料(約3,000円)

となりました。

冒頭で話しました「恐らく」22,000円くらいになりますという所ですが、

この「うっすら表示」という症状修理を行って改善したと思ったら、液晶も壊れていて交換の必要があるとか、

ロジックボードではなく、液晶が壊れていましたとかいった場合もあります。

液晶交換ですと、5万円近い修理代金になってしまうため、一気にお客様を落胆させてしまうんです。

両方壊れてると最悪ですね、7万近くの修理代金になってしまいます。

「ロジックボードの修理を行って、実は液晶も壊れていました。修理代金が7万円になっちゃいますけどどうしますか?」

ってなる場合もあるんですが、大抵のお客様は「そこまで費用がかかるならキャンセルします…。」となります。

実はこの段階で、ロジックボードの修理は行ってるんですが、キャンセルの扱いとなるため、費用は一切いだだくわけにはいきません。元のICに戻せないわけでもないですが、手間もかかるため泣く泣くそのまま組み立ててご返却します。

うっすら表示に限らず、水没は2点・3点と故障してる事が少なくはありませんので、最初の仮見積もりに

「恐らく」の文言が入ってしまうわけですね。

今回の修理記事のように、「水や飲み物をこぼしてしまった」「画面がうつらなくなってしまった」

といった場合には、是非当店にご相談ください。必ずお客様にあった修理のご提案をさせて頂きます。

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この記事を書いた人

Macの修理は10年以上、累計5,000件以上のMac製品を修理してきていますので、多くの故障に対応が可能です。特に得意なのは、ロジックボードの修理です。ロジックボードは交換ではなく修理にすることでデータをそのまま残すことが可能です。
お客様の思い入れを大切にしたいという思いで、ロジックボード修理を行っています。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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