ロジックボード修理 MacBookPro 2016
ロジックボード修理価格
18,000円~
私たち、MacLogicRepair(マック・ロジック・リペア)は、Mac修理のプロフェッショナル集団です。基板の修理を得意とし、他店では実現不可能な低価格でのMac修理を提供しています。どんなことでもご相談ください。解決への近道をご提案いたします。
東京都、H様からのご依頼
突然電源が入らなくなってしまい、一切動作しなくなってしまったとのご相談。
ご相談内容から、ロジックボードのトラブルだろうとの予測となりました。
ロジックボードの故障であれば、35,800円~41,800円程度の料金になる旨をお伝えし、ご了承の上お送りいただきました。
分解と調査
2016年以降、分解に必要な手順の複雑化や、搭載されているパーツの値段の上昇等がありまして、2015年以前のMacよりは、修理に時間と金額がどうしてもかかってしまいます。
その上、最近半導体不足による部品の更なる高騰化、流通減少により部品が手に入りにくくなるなど、修理業務において、状況がどんどん悪化しております…。
気を取りなおして、いつも通り状態の調査から。電源が入らない状態を確認し、ボード単体でも一切通電しない状態でした。
USBで測定すると、電圧は5V、電流はほぼ0A。本来は20Vになるはずなので、まず間違いなくロジックボードの故障です。
ロジックボードの故障の診断となりましたので、分解していきます。
多くの修理店は、ボードを交換するか、ロジックボードを外注で修理してもらっているため、高額になってしまいます。
当店は、完全に自社で修理するため、他店よりお安くする事が可能です。
基板のみの状態にして、通電確認するもやはり電圧は5Vのまま。
故障箇所を、テスター、オシロスコープ等を使用し、特定していきます。
今回の故障箇所はこちら。USB-CのコントロールICですね。
このモデル、USB-Cが4つ取り付けられています。そのため、1箇所くらい壊れても他で代用できそうなもんですが、起動のプロセスに「4チップからの通信を確認する。」というプロセスがあるため、1ポートでも故障すると、起動不能に陥ってしまいます。
まずは交換するために、取り外します。
こちらが取り外した所。ICチップの下に、ハンダのボールがくっついており、基板と接続しているタイプのICです。表面実装タイプというICとなります。
交換用のICに、取付け用のハンダボールを実装します。ボール1個あたり0.3mmという超小型のボールを敷き詰めます。
そして実装。ヒートガンというハンダを溶かすレベルの熱風を出す専用の機材にて、表面実装を行います。
周りの電圧等をチェックし、異常が無い事を確認しましたので、USB-Cアダプタを接続したところ、無事に正常値の20Vまで電圧が上昇しました!
仮組で動作するか確認して、本組みを行います。
電源が無事に入るようになりました。充電しない等のトラブルが発生する事もあるのですが、今回は全てのテストを無事にパスしました!
今回かかった時間と料金
今回かかった料金ですが、基板の修理のみでしたので事前見積もり範囲内での修理となりました。そのため、下記の値段で修理完了となりました。
自然故障修理費用…39,800円+往復送料(約3,000円)
修理にかかった時間ですが、3時間程です。内容だけ見るとそんなに時間がかかっていないように見えますが、周辺回路に異常は無いかや、トレースのチェック、なによりもハンダボールの取付けにどうしても時間がかかってしまいました。
しっかりと動作確認を行い、お客様へご返却となりました。
お客様にも大変喜んでいただき、当店としましても大変嬉しく思いました。
今回の記事のように、「突然電源が入らなくなってしまった」「一切動作しなくなってしまった」
等の症状があれば、是非当店にご相談ください。必ずお客様にあった修理のご提案をさせて頂きます。