Macのファンが止まらない原因は？対処法や依頼する修理先も解説

「Macのファンが止まらないときの原因を知りたい」
「Macのファンが止まらないとき対処法を知りたい」

このような悩みをお持ちではないでしょうか。

Macのファンが止まらない主な原因には、使用環境や使用方法に問題があるケースとMacが物理的に故障しているケースの2パターンが考えられます。問題を早急に解決するためには、すばやく原因を特定して適切に対処することが重要です。

本記事では、Macのファンが止まらない原因や対処法、修理を業者に依頼する場合の情報などについて解説します。

Macのファンが止まらない原因

Macのファンが止まらない場合には、以下の原因が考えられます。

• 使用環境に問題がある
• CPUに高負荷がかかっている
• Mac本体が物理的に故障している

それぞれの内容について解説します。

使用環境に問題がある

Macのファンが止まらない原因の一つに、使用環境に問題があるケースが挙げられます。

以下のような使用環境の場合、システムの過熱を防ぐための排熱がうまくいかずファンが動き続ける可能性があります。

• 使用している場所の気温が高い
• Macの通気口がホコリなどでふさがっている
• 布団やクッションなど柔らかい場所で使用している

特に夏場などは高温多湿のため、システムが過熱しやすくファンが止まらない状況になりやすいため注意が必要です。

CPUに高負荷がかかっている

CPUに高負荷がかかるような作業を長時間おこなっているケースも、Macのファンが止まらない原因の一つです。

以下のような作業は、CPUやGPUに高い負荷をかかります。

• 動画編集
• きれいな画像や激しい動きをするゲームの長時間プレイ
• バックグラウンドでの常駐ソフトの稼働

上記のような作業は、CPUのリソースを大きく消費します。その結果、Macの過熱を抑えるためにファンが回り続けることになります。

Mac本体が物理的に故障している

Mac本体が物理的に故障していることが原因で、ファンが止まらなくなっているケースもあります。

物理的に故障している場合の具体的な原因としては、ロジックボード上の温度センサーの異常や冷却制御チップの故障などが挙げられます。

物理的な故障に関しては、自分で対処することはほぼ不可能です。そのため、ファンが止まらない原因が故障によるものと考えられる場合は、専門の修理業者にみてもらうのがおすすめです。

Macのファンが止まらないときにユーザーでできる対処法

Macのファンが止まらないときにユーザー側でできる対処法は以下のとおりです。

• 使用環境を整える
• Macの排気口を掃除する
• PRAM・SMCリセットをする
• アクティビティモニタを利用して高負荷作業を特定・終了する
• Apple Diagnosticsで問題を特定する

それぞれの内容について解説します。

使用環境を整える

Macのファンが止まらない場合、Macの使用環境を適切に整えることで改善する可能性があります。

Macは適切な温度環境下で動作するよう設計されており、高温多湿な場所や、通気性の悪い場所で使用すると、本体内部の温度が上昇し、ファンが過剰に回転して熱を排出しようとしてファンが止まらなくなるケースがあるためです。

例えば、直射日光の当たる場所での使用を避けたり、布団やカーペットの上ではなく、平らで硬いデスクの上で使用することで、底面の吸気口をふさがずに済み、空気の流れを確保できます。また、室温が高い場合はエアコンなどで室温を調整することも有効です。

また、使用環境の改善が難しい場合は、冷却用スタンドなどMacの過熱を抑えるアイテムを利用するのも一つの方法です。

排気口を掃除する

Macのファンが止まらない場合、排気口に溜まったホコリを掃除することで症状が改善する可能性があります。

Macは、ファンから空気を取り込み、熱くなった空気を排気口から排出することで冷却しています。しかし、長期間使用していると、排気口や内部のファンにホコリが溜まり、空気の流れが阻害されます。その結果、効率的な排熱ができなくなり、ファンが常に回転せざるを得なくなるのです。

清掃方法としては、エアダスターや綿棒などを使って表面のホコリを取り除くとよいでしょう。また、Macの機種によっては分解して直接ファンを清掃することも可能ですが、故障のリスクもあるため注意が必要です。

PRAM・SMCリセットをする

PRAM・SMCリセットを実施することで、症状が改善するケースがあります。

PRAM	MacBookをすばやく動作させるために設定情報が記録されているメモリ
SMC	バッテリーや熱などの電源周辺を管理するためのシステム

PRAMやSMCは、負荷がかかりすぎることが原因で何かしらの不具合を起こすことが少なくありません。そのため、リセットによって負荷を減らすことで問題が解消される可能性があります。

PRAMリセット

PRAMリセットの方法は以下の通りです。

1. Macの電源が完全に切れている事を確認する
2. 電源を入れ直すと同時に、「P」「R」「command」「option」の4つのキーを長押しする
3. ジャーンという起動音が鳴るまで、15秒程度待つ
4. 起動音が鳴れば完了

SMCリセット

SMCリセットの方法は以下の通りです。

1. Macの電源が完全に切れている事を確認する。
2. 「Control」、「shift」、「option」キーと電源のボタンを同時に10 秒程度押し続ける。
3. 10秒経ったらすべてのキーから指を放す。

アクティビティモニタを利用して高負荷作業を特定・終了する

アクティビティモニタを利用してCPUに高い負荷をかけている作業を特定・終了するのも効果的です。

アクティビティモニタの利用方法は以下のとおりです。

1. Finderを起動
2. サイドメニューから「アプリケーション」→「ユーティリティ」の順でクリック
3. 「アクティビティモニタ」をクリック
4. 上部のタブから「CPU」を選択

上記を実行することで、CPUやメモリなどのリソース使用状況や、実行中のプロセスの確認・終了などができるようになります。

Apple Diagnosticsで問題を特定する

Apple Diagnosticsの利用も症状の改善に効果的です。

Apple DiagnosticsとはMacに内臓されている診断ツールのことです。使用することにより、ファンの異常をはじめとしたハードウェア関連のトラブルを検出できます。

Apple Diagnosticsの利用方法は以下のとおりです。

AppleシリコンMacとIntel Macで操作方法が異なります。使用しているMacを確認の上、以下の方法を試してみてください。

Appleシリコン	1.Macの電源をきる 2.電源ボタンを起動オプションが表示されるまで長押し 3.「Command + D」を長押し
Intel Mac	1.Macの電源をきる 2.電源を入れて「D」キーを長押し 3.言語選択または進行状況バーが表示されたら長押しをやめる

診断の結果は英数字のコードで表示されます。コードがどのような状態を示しているかは、Apple公式サイトで確認できますので、確認して適切な対処をするとよいでしょう。

Macのファンが止まらないときは専門業者に依頼しよう

上記の方法をすべて試してもファンが止まらない場合、Mac本体が物理的に故障している可能性があります。物理的な故障は、ユーザー側での対処は難しいので、専門の修理業者に依頼するのがおすすめです。

Macの修理の依頼先は、大きく分けると「Apple公認店」「一般の修理業者」の2つがあります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、自身の状況にあわせて選ぶとよいでしょう。

依頼先	メリット	デメリット
Apple公認店（Appleストア、正規サービスプロバイダ）	・公認店のため安心して修理依頼できる ・修理に使用されるパーツはすべて純正品	・料金が高くなる可能性が高い ・修理時に初期化されることが多くデータが残らない可能性が高い ・修理完了までに5日～1週間程度かかる
一般の修理業者	・公認店より修理料金が安くなりやすい ・最短即日で修理できる ・データがそのまま残る可能性が高い	・修理時に純正品以外のパーツが使用されることもある ・修理先のスキルに大きな差がある

時間や費用を抑えたい方は、一般の修理業者へ依頼するのがおすすめです。

ただし、一般の修理業者は店舗によって修理スキルや対応が大きく異なります。複数店舗へ問い合わせをおこない、その中から安心して任せられる業者を選ぶとよいでしょう。

Mac修理のプロフェッショナル集団「MacLogicRepair」の紹介

「MacLogicRepair」は、5,000以上の修理実績を持つ、Mac修理に特化したお店です。

MacLogicRepairでは、すべての修理を従業員が直接おこなっています。ファンに関する修理はもちろん、対応が難しいといわれるロジックボードの修理も、最短即日でスピーディーに対応しています。

料金に関しても、自社修理にくわえ無駄なコストを徹底的にカットしているので、他店では簡単に真似できない価格で提供しています。さらに全国どこからでも修理を受け付けています。

Macの修理に関する内容であれば、どのような質問でも丁寧に対応いたします。「こんなこと聞いていいのかな？」といった内容でも問題ありませんので、どうぞお気軽にMacLogicRepairにご相談ください。

もちろん相談やお見積もりだけでも大歓迎です。

まとめ

Macのファンが止まらない原因には「使用環境が悪い」「Macに高い負荷をかけている」「Macが物理的に故障している」などが考えられます。

使用環境や高負荷の問題に関しては、ユーザー側で対処ができる可能性がありますので、ご自身がパソコンを使っている状況やMac内部の作業状況などを確認して、必要に応じて改善するとよいでしょう。

Macの物理的な故障については、ユーザー側でできることはほとんどありません。原因が物理的な問題であった場合、そのまま放置すると他の箇所の故障を引き起こす可能性がありますので、早めに専門業者にみてもらうのがおすすめです。