Macが勝手に再起動を繰り返す際の対処法は？原因や修理の依頼先も解説

「Macが勝手に再起動を繰り返してまともに使用できない」
「再起動を繰り返している場合の対処法を知りたい」

このような悩みをお持ちではないでしょうか。

Macが再起動を繰り返す原因には、周辺機器の影響やシステムの不具合、物理的な故障が挙げられ、物理的な故障以外が原因であれば、ユーザー側の操作で対処できる可能性があります。

本記事では、Macが再起動を繰り返す原因や対処法、おすすめの修理依頼先などについて解説します。

Macが勝手に再起動を繰り返す原因

Macが勝手に再起動を繰り返す場合に、考えられる主な原因を以下の3つ紹介します。

• 周辺機器の影響によるもの
• システムの不具合・アプリの影響によるもの
• Mac本体の物理的な故障によるもの

それぞれの内容について解説します。

周辺機器の影響によるもの

Macの再起動が頻繁に起こった際に考えられる原因の一つが、外付けデバイスや周辺機器の影響です。

周辺機器が適切に接続されていなかったり、不良品だったりする場合、Macの動作を不安定にさせることがあります。

たとえば、Macが正しく認識できない外付けHDDや、誤ったフォーマットのUSBメモリを接続している場合、システムがそれらのデバイスを処理しようとしてエラーを起こし、再起動を招くケースがあります。

システムの不具合・アプリの影響によるもの

Macが再起動を繰り返す主な原因の一つとして、システムの不具合やアプリの影響なども考えられます。

Macのシステムに一時的な不具合やアプリとの互換性などの問題が発生した場合、Mac本体に障害が発生して、再起動のループに陥るケースがあるためです。

たとえば、macOSのアップデート後にMacが繰り返し再起動する場合、アップデート自体に問題が生じた可能性があります。また、バックグラウンドで実行されている特定のアプリケーションやプロセスに不具合があると、それが原因でシステムが不安定になり、突然の再起動を引き起こすことも考えられます。

Mac本体の物理的な故障によるもの

HDDやメモリなどの物理的なパーツの破損もMacの再起動が繰り返し発生する原因の一つです。パーツに物理的な損傷があると、データの読み書きが妨げられ、正常な動作が阻害されるためです。

Macが物理的に故障する原因としては、以下のようなケースが考えられます。

• 落下などの強い衝撃
• 経年劣化
• 熱や湿度の高い場所での使用

上記にあてはまるような事態がある場合は、物理的な故障によって再起動が繰り返されている可能性があります。

物理的な故障が原因である場合、症状を改善するためには専門的な知識・技術が必要になります。そのため、ユーザー側での対応は難しいため、専門の修理業者にみてもらうのがおすすめです。

Macが勝手に再起動を繰り返す際の対処法

Macが勝手に再起動を繰り返す際の対処法を以下の5つ紹介します。

• 周辺機器をすべて取り外して再起動
• PRAM・SMCのリセット
• セーフモードの起動
• First Aidの利用
• macOSの再インストール

それぞれの内容について解説します。

周辺機器をすべて取り外して再起動

再起動が繰り返される原因が周辺機器の影響である場合、周辺機器をすべて取り外した上で再起動を実施することで改善する可能性があります。

MacBookでの再起動方法は次の通りです。

1. 「Appleメニュー」から「再起動」を選択
2. command (⌘)・control・電源の3ボタンを同時に押す

PRAM・SMCのリセット

PRAM・SMCリセットの実施で、症状が改善する可能性があります。

PRAMとは、Macをすばやく作動させるための情報が記録されているメモリのことで、SMCはバッテリーや熱などの電源周辺を管理するためのシステムのことです。

PRAM・SMCはどちらも、負荷がかかることでMacが不具合を起こすケースがあります。リセットを実施し負荷を減らすことで症状が改善するケースも少なくありません。

それぞれのリセット方法を以下の通りです。

PRAMリセット	1.Macの電源が完全に切れている事を確認する 2.電源を入れ直すと同時に、「P」「R」「command」「option」の4つのキーを長押しする 3.ジャーンという起動音が鳴るまで、15秒程度待つ 4.起動音が鳴れば完了
SMCリセット	1.Macの電源が完全に切れている事を確認する 2.「Control」、「shift」、「option」キーと電源のボタンを同時に10 秒程度押し続ける 3.10秒経ったらすべてのキーから指を放す

セーフモードの起動

セーフモードを使えば、アプリの影響を受けずに起動できるため、問題の原因がMac本体にあるのかアプリにあるのか判別するのに役立ちます。

セーフモードの実施方法は「Intel搭載機」か「Appleシリコン搭載機」かで異なります。

Intel搭載機	1.Macを起動・再起動後すぐに｢Shift｣を押したままにする 2.ログイン画面が表示されたら「Shift」をはなす 3.Macにログインする
Appleシリコン搭載機	1.電源を押し「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで電源ボタンを押したままにする 2.ボリュームを選択 3.｢Shift｣を押したまま「セーフモードで続ける」をクリック

セーフモードで起動するとシステム修復も自動的に実行されるため、セーフモードで起動するだけで症状が解消する可能性もあります。画面の不具合で困っている方は一度試してみましょう。

First Aidの利用

First Aidの利用も、再起動が繰り返される場合の対処法の一つです。

First Aidとは、MacBook本体に内蔵されているディスク修復ツールのことで、使用により内蔵および外付けのハードディスクが抱える問題の診断や修復をおこなってくれます。

First Aidの利用方法は以下の通りです。

1. MacBookの電源を切る
2. 電源ボタンを押した後に「Command（⌘） + R」を長押してリカバリーモードを起動する
3. 「ディスクユーティリティ」をクリック
4. 左側にあるサイドバーから修復するディスクを選択
5. 「First Aid」を実行

macOSの再インストール

これまでの方法で改善が見られない場合は、macOSを再インストールするのも一つの方法です。

再インストールの実施方法（Intel搭載機）は、以下の通りです。

1. アップルメニュー の「再起動」を選択しすぐに「Command＋R」を押す
2. 復旧アプリのウインドウで「ディスクユーティリティ」を選択し「続ける」を押す
3. 「ディスクユーティリティ」のサイドバーにある「消去するボリューム」を選択
4. ツールバーの「消去」を押す
5. 「名前」フィールドにボリュームの名前を入力
6. 「フォーマット」ポップアップメニューをクリックし「APFS」を選択
7. 「ボリュームグループを消去」をクリック

ただし、再インストールするとデータが失われる可能性がありますので、実施前にバックアップを取っておきましょう。

ユーザーで改善できない場合は修理業者へ依頼しよう

これまで紹介した対処法を試しても改善が見られない場合は、Mac本体が故障している可能性があるため、専門の修理業者に一度みてもらうのがおすすめです。

修理の依頼先は、大きく分けると「Apple公認店」「一般の修理業者」の2つがあります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、自身の状況にあわせて選ぶとよいでしょう。

依頼先	メリット	デメリット
Apple公認店（Appleストア、正規サービスプロバイダ）	・公認店のため安心して修理依頼できる ・修理に使用されるパーツはすべて純正品	・料金が高くなる可能性が高い ・修理時に初期化されることが多くデータが残らない可能性が高い ・修理完了までに5日～1週間程度かかる
一般の修理業者	・公認店より修理料金が安くなりやすい ・最短即日で修理できる ・データがそのまま残る可能性が高い	・修理時に純正品以外のパーツが使用されることもある ・修理先のスキルに大きな差がある

かかる時間や費用を抑えたい方は、一般の修理業者へ依頼するのがおすすめです。

ただし、一般の修理業者は店舗によって修理スキルや対応が大きく異なります。複数店舗へ問い合わせをおこない、その中から安心して任せられる業者を選ぶとよいでしょう。

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まとめ

Macで勝手に再起動が繰り返される原因には、周辺機器の影響やシステム・アプリの不具合、物理的な故障などが考えられます。

周辺機器の影響やシステム・アプリの不具合が原因の場合は、ユーザー側の対処で問題が解消する可能性がありますので、今回紹介した方法を試してみてください。

紹介した対処法でも問題が改善しないのであれば、Mac本体が物理的に故障している可能性もありますので、専門の修理業者に一度みてもらうとよいでしょう。